開発の経緯

適性検査は「項目の羅列」

私は20代のころから採用に携わり、300名以上の面接をしてきました。

自分自身も転職をして、何度も適性検査を受験しています。

ネット上の検査もたくさん受けましたし書籍も何冊も購入しました。

ですが「これはすごい、これだけあれば充分だ」と思ったものは一つもありませんでした。

市場にあるほとんどの適性検査は、相対的な項目が羅列されているだけのものです。

「集団で行動するよりも一人で作業をすることを好む」

「実践よりも考えることを好む」・・・

それはあくまで相対的な評価であって、どちらがいいというものではありません。

そういった項目が何十個もあって、面接官が見て「この人はどんな人か」推測しなければいけないのです。

もちろん人によって見方は変わってきますので「ゆらぎ」が出ます。

また「営業向き」「リーダータイプ」といった適性が出たり、既存の社員と比較して「誰に似ている」「総務部と相性がいい」といった評価が出るツールもあります。

ですが、それを元に合否や配属先を決められる企業がどれくらいあるのでしょうか。

「この子はすごくいい子だけど、営業志望として採用できるレベルにはない。事務なら良かったけど見送りだ」

などと、「いい人そうだけどタイプが違うから採用しない」と判断できる企業は超大手だけではないでしょうか。

採用をする側が、本当に欲しい適性検査とは?

ほとんどの企業は、適性検査を単に「面接をするための前段階」でしか利用できていません。

面接をするために適性検査を受けてもらい、一応見る。

高いお金を払って時間を使っているのに採用の可否の参考にするぐらいで、配属先の決定やその後のマネジメントには役立てられていないのです。

私自身の経験からもそう思います。

実際のところ、企業がまず知りたいのは

「この人は本当はどういう人なのか、嘘をついていないのか、自分をよく見せようとし過ぎていないのか、入った後にトラブルを起こしそうにないのか」

「採用したらどうやって育てればよく、何に注意すればよいのか」

だけなのです。

それは言語化されていないだけで、人事も、上司も、経営者も、みんな同じだと思います。

進路指導の先生や、人材紹介会社の人だってそうかもしれません。

適性検査「みんなのいいみらい」でみんな幸せに

私はずっと、そういう適性検査を探していました。

結果がシンプルで、その人のことがよく分かり、採用するに当たって注意すべきことや育て方がわかる適性検査。

これはどこかの開発者が考えた「企業はこんなものがあればいいだろう」ではありません。

採用の現場にずっといた私が本当に困っていて、こんなものが欲しかったという集大成です。

面接とは、企業と応募者のミスマッチを無くす場だと私は考えています。

ミスマッチしたまま採用してしまうと、応募者も、企業も、上司も、新卒であれば学校の先生も、応募者の家族も、みんなが不幸になる。

喜ぶのはHR関係の業者だけです(笑)。

でも、それではいけない。

面接をして、双方が「間違いないよね」と合意して、入社に至る。

それはつまり、「正しい入り口に入る」ということです。

入り口が間違っていれば、正しいゴールに辿り着くことはありません。

正しいゴールとはつまり、企業も、応募者も、既存従業員も、みんなが幸せになるということです。

もちろん、その家族や恋人も。

「みんなのいいみらい」は、採用に携わる人だけでなく、働く人たちやその家族や周囲の人、みんなが幸せになるためのツールです。

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